● 新型コロナ肺炎感染症について ●
情報、今後行う対策についてまとめています。
<目次>
・ウイルス・コロナウイルスとは
・新型コロナウイルスとは
・マスクと飛沫
・症状・重症化・致死率
4.感染と予防
・感染経路・対策
1.正しく知る(予備知識)
【ウイルスとは】
・細胞がなく、たんぱく質を自ら作らず、生き物ではない(細菌は生き物)
・ウイルスの目的は自分の遺伝子(設計図)をもとにコピーを増やすことで、生き物の細胞を使って増え、細胞に入り込むことを「感染」という。
・感染した細胞が作るたんぱく質を材料に、自分のコピーを何万も作る。その際に人に悪さをしたり、進化を助けたりするものもあるが、ほとんどは無害。
・ウイルスは、水辺、土、空気を漂う細かい水の粒(エアロゾル)中など、どこにでもいる。
・インフルエンザウイルス→鴨・人など、ウイルスの種類によってお得意さんがいる。
・せっけん・アルコール等によりウイルスを保護する膜が壊れ、感染力を失うものと失わないものがある。
(2020年4月3日 朝日小学生新聞より)
【コロナウイルスとは】
・人に感染する「コロナウイルス」自体は、現在7種類見つかっている。このうち4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占め、多くは軽症。2種類は2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」と2012年以降発生「中東呼吸器症候群(MERS)」。
・コロナウイルスはあらゆる動物に感染するが、種類の違う他の動物に感染することは稀
・アルコール消毒(70%)などで感染力を失う
【新型コロナウイルスとは】( SARS-CoV2 ) / ( COVID-19 )
・昨年12月に中国武漢で初めて確認された。感染源はコウモリやセンザンコウから?
・確定されていないことが多い。抗体もワクチンもないため誰でも感染する可能性がある。感染しても多くの場合は症状が出ない、症状が出る場合も大半の人では咳や発熱などの軽症で終わり多くの人は新型コロナウイルスに感染しても気づかない。そのため、感染が急速に広がる恐れがある。
・一方で、一部の患者、特に高齢者や糖尿病などの持病がある場合には、同じウイルスが牙をむいて襲い掛かる。肺炎が急速に悪化、多くの場合人工呼吸器が必要となる。70歳以上の感染者では感染者のうち10%近い人が数週間以内に亡くなっている。
・中国の報告では20代30代であっても感染すると500人に1人くらいは亡くなっている。普段は鳴りを潜めて多くの人に感染し、ところどころで牙をむく、非常に狡猾なウイルス。
・ウイルスにも弱点があり、それは人の力を借りてのみ猛威を振るうということ。人が一致団結し、賢く行動すればウイルスは勢いを失う。
【マスクと飛沫】
一般的な不織布(サージカル)マスクの隙間は、飛沫と同じくらいの大きさのため、人への飛沫感染を防ぐ効果はあると言われる。
しかし、空気中に漂うウイルスはその隙間よりもずっと小さいため予防効果はない。
2.新型コロナウイルスに感染すると
【症状】
軽症の場合と重症化した場合に分けることができる。
初期症状では軽症で、喉の痛みや発熱など風邪のような症状が見られ、重症化すると肺炎を発症する。
(Medical Note参照)
【初期症状・重症化】
初期症状は、喉の痛み・咳・筋肉痛・体のだるさ(倦怠感けんたいかん)など、風邪のような症状が生じる。特に、37.5℃程度の発熱と強い体のだるさを訴える人が多いという特徴があり、また人によっては鼻づまりや鼻水、頭痛、痰や血痰、下痢などが生じることもある。初期症状はおよそ5~7日間程度続き、重症化しなければ次第に治っていく。味覚嗅覚の変化を訴える事例も出てきている。
新型コロナウイルス感染症の初期症状が軽快せず重症化すると、肺炎を発症し、呼吸が苦しくなる、いわゆる呼吸困難の状態に陥ることがある。また肺炎だけでなく、上気道炎や気管支炎などそのほかの呼吸器系器官にも炎症が生じるケースもある。
重症化し、肺炎が生じても、半数以上の場合は症状に対する治療を行うことで徐々に回復する。しかし、肺炎が悪化し重篤化すると、急性呼吸器症候群(ARDS)や敗血症性ショック、多臓器不全などが起こり、場合によっては死に至るケースもある。
【回復者の体験の声】
これで「軽症」と言うのか。新型コロナ感染で入院中、渡辺一誠さんの手記
「呼吸できない辛さの訴え」(Youtube動画)
患者(Tara Jane Langstonさん)、集中治療室より
3.今やること・求められる対応(社会と医療)
【社会も医療も崩壊させないために】
ウイルスとの闘いは、有効なワクチンや治療薬が開発されるまで手を抜くことなく続ける必要があり、1年以上かかる可能性もある。
それはマラソンと同じで、飛ばしすぎると途中で失速し、ゆっくりすぎると勝負にならない。新型コロナウイルスは難敵であるが、しかし、みんなが協力し賢く行動すれば、社会崩壊も医療崩壊も防ぐことが出来るはず。
今、私たちが新型コロナウイルスに試されている。私たちの団結力を見せつけなければならない。
【医療資源を守るために】
急激に感染者が増加すると、病院機能が麻痺し、医療崩壊につながる恐れがある。そして今後最も深刻なのは、人工呼吸器の不足で、これによって助かる命が助からなくなる。また現在は、無症状や軽症であっても、感染病棟に入院することが多く、重症者を受け入れる余裕がなくなっている地域もある。院内感染等で病院が休止されると、救命治療にも影響が及び、心筋梗塞や交通事故など、ウイルスと関係のない患者さんの対応にも影響が及ぶ恐れがある。
感染拡大のスピードを遅くし、医療体制を整備する必要がある。
情報最終更新日:2020.4.21